音楽教室の「良い先生」とは?現役講師の考え

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音楽教室の「良い先生」とは?

音楽教室を選ぶ時、自分がその楽器を上達できるかどうかは担当の講師次第と言っても過言ではありません。あとは本人のやる気次第です。

自分のやる気はまあ置いておいて、上達できる要素の一つである講師選び。
もし失敗すると、音楽への信頼すら失うことすらあります。

では、自分にとってどのような講師が「良い先生」なのか、一緒に考えてみましょう。

現役講師が思う良い先生とは?

どんな先生が「良い講師なのか」。
それは人によって感じ方は違います。

音楽講師というのは、勉強はせずに音楽ばかりやってきた方がほとんど。バイトすらしたことがない人もザラにいます。
はっきり言って、世間一般的に言われる「社会人」とは違うと思ってくださっても良いかと思います。中には、きっちりとした一般常識が身についている先生もいますが、真逆の自由奔放な先生もいます。

自由奔放な先生というのは、音楽教室を統括する経営者としてはかなり扱いづらい(問題講師)ですが、生徒さん受けはすこぶる良いこともあるのです。
それは、生徒さんの事を想いすぎて、会社を利益を考えていないということ。
こんな先生に出会えたら、すごくラッキーです。

補講しまくったり、時間変更を簡単に許可しちゃう先生というのは、経営者としては扱いづらい先生の部類に間違いなく入ります。
だから、大手音楽教室では禁止されているんです。

そこで、私が実際にたくさんの講師(同僚)を見てきて「生徒に人気のある」「生徒がたくさんいる」という先生に共通している点をいくつか挙げてみます。

自分の希望を聞いてくれる先生

しっかりと生徒の要望を聞いてアドバイスしてくれる先生は、長く習うことを考えるととても重要になってきます。

要望を言ってもその通りにならない場合もありますが、きちんと「願いをかなえられない理由」を納得いくように話してくれる、つまり、コミュニケーションがしっかり摂れる先生が良いです。

練習方法を教えてくれる先生

具体的に練習方法を教えてくれる先生ほど、ありがたいものはありません。

私たちはその通りに練習さえすればよいのです。

メトロノームをかけてテンポは60から…とか、ここは何回は練習してみて…、リズムはこんな風に…など、家でも一人で練習できるように具体的に支持してくれると分かりやすいと感じますよね。

正直、講師側からは「自分で考えて練習して」という気持ちもあります。
しかし、具体的にどのようにしたらいいか支持を出してくれる手間を惜しまない先生、というのは、気配りが細やかな先生であると言っても良いでしょう。

レッスンが楽しいと感じる先生

自分と相性が良いと感じる先生です。
いつもニコニコして、明るい先生が良いと思う方、まじめに厳しくレッスンをしてほしいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

先生の性格も様々です。
自分が「先生のレッスンは楽しい!」と思う先生を探してみるのも手です。

私は魂のこもった熱いレッスンをするA先生が好きですが、知り合いは「あつくるしい先生は嫌」と話していました。
やはり感じ方は人それぞれなんですね。

勉強熱心な先生

生徒に教えるだけでなく、自分自身も勉強に励んでいる先生。

そんな先生は、教え方にもいろいろ引き出しを持っている先生が多いものです。

中には演奏があまり上手ではない先生もいますが、そんなのはあまり気にしなくて良いです。
要は、音楽に対して熱心か、そうではないか。

自分自身の練習もそうですが、例えば指導者講習会に積極的に参加している先生、音楽の出版物を良く読んでいる先生は、私自身がレッスンを受けていても楽しいです。

特に、先生になりたての若い先生は「経験不足」という事で嫌煙されがちですが、講師という仕事に熱心に取り組んでもがいている方が多く、色々と勉強しているので新しい発見ができることがあります。

私自身も、講師になって5年間が一番勉強していた気がします。

一番良いのが、勉強も続けていて経験も積んでいる先生。
ただ、講師自身の生活環境の変化もあり、なかなか勉強できていない先生も多いかも…。

補講をしてくれる先生

正直なところを申し上げます。
「あなたの為に、私の貴重な30分を空けているのに、学校の行事で~でドタキャンとは何事か!?事前にわかってたことでしょう?あなたのこの30分が事前連絡あれば、私も子供の行事に参加できたのに…。」
「以前から確保しておいた時間を、ご自分の楽しみ(旅行など)でキャンセル、まあそれは良しとして、補講しろなんてどの口が言ってんじゃ~!(私も旅行行きたい)」

時間を「財産」と考えている先生ならそう思うでしょう。

たしかに講師は客商売ですが、そこには「教える者」と「教わる者」があります。
こんな大きな態度を取られたら、こちらも「どうせこの秘儀をお伝えしても、すぐ忘れるんだろうな」「なんだかこの技術を教えるのはもったいない、だって、私が長年の時間をかけて編み出した技術だもの」なんて、努力してこられた先生ならそう思います。

要は信頼関係です。

そんな中、補講をしてくれる先生というのは神です、菩薩です。

まとめ

はっきり言えば、出身大学は関係ありません。

確かに最初は、大学名を聞くことが良い先生を選ぶ判断材料になるかもしれませんが、音楽の最高峰、東京芸術大学出身だからって、演奏はうまいのは確実ですが教え方がうまいとは限りません。

また、私の知っている素敵な先生は、音楽大学を出ていません。
しかし、生徒さんはみんなニコニコでレッスンを受けています。退会率がすごく低いというのが目を引きます。

やはり学歴で判断するのは早すぎます。
まずは実際に体験レッスンを受け、先生の人柄を見てみましょう。

初心者は特に良い指導者が必要です。生徒目線で音楽を考えてくれる講師です。
自分が楽しくレッスンを続けられるような、そんな先生に出会えるとよいですね!

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